『鍼と禅』

最近少しだけ秋の気配を感じる瞬間があり、心底ほっといたします。

  「暑さ」「かくれ脱水」「冷房や冷飲、冷食による冷え」「睡眠不足」など、体調不良の元が満載の夏を過ごし、お疲れが溜まってはいないでしょうか?

 胃腸の調子を整えること、頭、首、肩の凝りをほぐし、血液、リンパの流れを良くすることで、体調を回復させていきましょう!

私も昨年のこの時期に帯状庖疹になってしまったので、よくよく気をつけようと思います。

 

ところで、私が所属している「いやしの道協会」の創始者・横田観風先生の著書『鍼と禅』が春秋社より出版されました。先日、先生のお宅で行われた勉強会の際に入手し、早速読ませていただきましたが、今まで説明するのが難しかった「気」や「邪気」などの鍼灸治療上の概念を、平易な言葉で解説して下さっており、大変勉強になりました。

 

例えば「気」については、以下の様に説明しています。

”古代中国では大自然の観察から、目に見えないが万物を絶えず変化流動させる不可思議なはたらきがあり、それが自分たちの生命にも同じようにはたらいて、生まれ、死に、日々食らい、出し、寝て、泣き、笑い、病ませているのを感じていたとし、生きている人体では、心臓が動き、呼吸をし、血が体内をグルグル流れ、目が見え、耳が聞こえ、臭いが分かるなどするが、死んでしまうと、これら一切のはたらきが停止し、冷たくなり、しだいに分解してしまう。この事実をどのように表現するか。そこで、目に見えないが、何か生命エネルギー的な『気』というものが、人体内を絶えず循環しているとして表現したのです。”

 

鍼灸治療は主に「気」の流れを整えることで、生命本来の力を発揮できるようにしていきます。

楽効堂でお待ちしております。