東洋医学は「出す」のが治療

春ですね!いかがお過ごしでしょうか?

寒さが緩んで、お花も咲いて、ウキウキする季節です!その一方、花粉症の方にとっては辛い季節でもありますよね。今年は10年ぶりに黄砂が東京でも観測されたとか。花粉と黄砂のダブルパンチで目、鼻、ノドなど辛い症状が出ていらっしゃる方も多いかもしれません。

 

そもそも、この「春」という季節は、芽吹きの季節です。冬の間にため込んだものを外に出そうとするのが自然な姿なのです。

花粉症の症状は大変辛いものではあるのですが、「花粉の刺激を利用して、体の中から不要なものを出しているのだな…」と受け止めてみると、果たして抗アレルギー薬でその症状を抑えるだけで良いのか…?と思ってきませんか?「不要なものを体外に出す」ことこそ必要なことなのではないでしょうか?

 

花粉症でお悩みの方の中には「腹中の冷え」をお持ちの方が多くいらっしゃいます。東洋医学の立場では、その「腹中の冷え」を改善することを治療の根本とします。つまり、「腹中の冷え」を起こしている停滞した水分や食物や瘀血などを、大小便や汗や生理で適切に排出すること、又、それと同時に新たな「冷え」を生まない生活を心がけることを目指すのです。

排出される過程で、下痢をしたり、発熱して大汗をかいたり、嘔吐したりすることも場合によっては有り得ます。そのような場合、その「症状」は、「病気」ではなく「自然治癒力の発動」と言えるのです。

それなのに、それを更に薬で抑えてしまう…というようなことは、せっかく体が治ろうとしているのを妨害しているようなことだと言えます。

「自然治癒力の発動」が起こっている時は、仕事や用事を優先する為に薬で抑えたりせず、大切なご自分のお体を優先して頂きたいと思います。

 

 

鍼灸治療は「自然治癒力の発動」を助けるための治療です!楽効堂でお待ちしております!